ファクターXとは未知の要因のこと
ファクターXとは、新型コロナの死亡者数が欧米諸国と比べて日本が極端に少ない理由が説明できない中で、日本だけに何か特別な要因(ファクター)があるのではないか?という考えから生まれた言葉である。
「ファクターX」という言葉自体は京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授が名付けた。
2022年1月時点で、アメリカの新型コロナによる死亡者数は86.4万人でこれは第二次世界大戦のアメリカ人の死亡者数より多い。
一方日本の新型コロナによる死亡者数は1.8万人と、欧米諸国とくらべて非常に少ないと言える。
ファクターXと考えられるもの一覧:
- すでに新型コロナに似たウイルスに感染していたことがあり抗体を持っている。
- 新型コロナウイルスに反応しやすい細胞性免疫(HLA-A24型)を持っている(日本人の6割)。
- 緑茶をよく飲む。茶カテキンがウイルスの感染予防、不活性化に効果がある。
- 結核の予防のために打つBCGワクチン接種をしているから。欧米諸国では全員摂取が停止されている。
- 外から帰ってくると、家の中では靴を脱ぐ文化がある。
- ハグや握手をしない。
- ほぼ全員がマスクを付ける。
- 肥満が少ない。
- 検温・手指消毒等の感染予防をまじめに行う。
- (上記の日本人の行動に関して)協調性がある。
参考:
日本医療開発研究機構 ウイルスの感染力を高め、日本人に高頻度な細胞性免疫応答から免れるSARS-CoV-2変異の発見
日テレNEWS 【解説】なぜ日本は“死亡率”低い? “ファクターX”は免疫細胞か… 新型コロナウイルス
まいどなニュース 新型コロナ、日本人の「ファクターX」は緑茶? 茶カテキンがウイルス感染予防、不活化に効果という論文も
THE SANKEI NEWS 靴脱ぐ文化、BCG接種…諸説あった「ファクターX」