皆さんは海外旅行の時にお薬をもっていきますか?ボクは正露丸をおともにしていましたよ.
今回はタイあるある体調不良の腹痛・発熱・頭痛の三つにしぼって解説したいと思います.
ただしあくまでも参考としていただいて,本当に調子が悪い場合はお医者さんに相談して正しい診断をしてくださいね.
その一,食あたりに備えて
タイ料理は辛い!すっぱい!甘い!
タイ料理といえば辛い!すっぱい!甘い!の三拍子だと思います.
特に辛さについてタイ人はよくこんな風に言います.
「ไม่เผ็ดไม่อร่อย Mai Phed Mai Aroi(まいぺっ,まいあろい)辛くないと美味しくない」
いやいや,「美味しい」と「辛い」は関係ないんじゃない?と,当初ボクは思っていましたが,数年住んでいると段々とそう思うようになってしまいました.そう,「辛さ」の向こう側に広がる世界を見てしまったのです.でも,あまり調子に乗ってしまってはいけませんね.
時々おなかをこわすのはタイ人も同じ
つい先日もボクはおなかが痛くなって,数日下痢に悩まされました.この時食べたものがすごく辛かったのですが,食材が少し傷んでいたのかも知れません.
こんなタイ料理を小さな頃から食べているタイ人は,さぞおなかも丈夫なのでは?と思いますが,結構おなかをこわしていますね.
正露丸は旅のおともに欠かせない?!
ゆるキャンでは「旅のおともにカレーめん」でしたが,ボクの場合は正露丸です.

正露丸の苦い思い出
ラッパのマークの正露丸といえば,あの強烈な匂いがセットで印象付けられていますね.
ボクが小さい頃,おなかが痛い時に母親から飲まされたのが正露丸でしたが,ある時手近に水がなかったのでしょう,冷蔵庫から出した牛乳で正露丸を飲まされた事がありました.
あの強烈な匂いが口の中で牛乳と混ざって何ともいえない味だったのを覚えています.いやぁ,あの時は参りました.
正露丸はボクの味方
正露丸には飲みやすいセイロガン糖衣Aというものもありますが,ボクの相棒はあの強烈な方です.何度も助けてもらいました.
タイ料理という強大なボスキャラには,正露丸があの匂いでやっつけてくれる感じがして,今ではとても頼もしい気がします.正露丸セラピーじゃないですが,あの匂いでボクは安心するようになりましたよ.
正露丸のウェブサイトにもありますが,「香辛料の多い料理」を食べあとにという説明もありますね.
Flying Rabbit,翼を与えられたうさぎ

この写真ではすでに半分くらい飲んでしまっていますが,白い液体が入っています.
この薬は「กระต่ายบิน GrataiBin(がたい びん)」と呼ばれます.うさぎに翼が生えて飛んでいるマークが目印ですね.テレビのCMでもよく見かけますよ.
腹痛・下痢・腸内洗浄の作用がありますが,下痢止めではありません.
その二,発熱かな?少し寒気がして節々が痛い時に備えて
タイではよく風邪をひく

タイは常夏の国のイメージですね.バンコクにおける年間平均気温が29℃で,最高は40℃近く上がります.お正月あたりは少し肌寒く感じることもありますが,多くの日本人にとってはとても過ごしやすい時期だと思います.
年中暖かいのになぜ風邪をひくのかというと,それは冷房の効き過ぎのせいです.
飛行機を降りた直後からムワッとした暑さを感じながら,タクシーで一路ホテルへ.チェックインを済ませて,エアコンの効いた部屋でベッドに身を投げて,これで一息つけますね.
しかしこのエアコンがまたすごく効きがよく,布団もかぶらずに薄着のまま寝てしまって風邪をひくということがありますので気を付けてください.
寒いので1℃温度を下げると暑いし,かといって元に戻すと寒い.間の0.5℃設定があればなぁと思ったことが何度もありますよ.
タイ人もよく風邪をひく
デパートや銀行などはエアコンがガンガンに効いています.屋内ではしびれるくらい冷えていることが良いサービスだと思ってるのでしょうか.そういえばタクシーもすごく冷房を効かせてくれるので「エアコンをちょっと緩めてくれ」とお願いすることが多いです.
これだけ暑いのと寒いのとを繰り返す環境の中で,ボクはよく体の調子が悪くなっていました.
タイ人は暑さにも寒さにも強い丈夫な人たちなんだな,と思っていましたが,彼らもよく風邪をひいて会社を休んでいました.困ったものです.
Tiffyは総合感冒薬

少し体の調子が悪い,少し風邪気味だというと,タイでは必ずこのทิฟฟี่ Tiffy(てぃっふぃー)を勧められます.タイ人が大好きな薬の一つではないでしょうか.英語でもTiffyと表記されていますので見つけやすいです.
その三,頭痛に備えて
頭痛は肩こりからや目の使いすぎとか,寝不足やストレスからなど,色々と原因があると思いますが,ボクは飲み過ぎて次の日頭が痛いというときに時々使っています.
バッファリンを使ってはいけない
正露丸と並んで,バッファリンも旅のおともにしていましたが,本当はトロピカルなところでバッファリンを使うことは良くないと知りました.
というのは,熱帯地方にはデング熱といわれる蚊を媒介とした感染症があります.このデングウイルスに感染して発症した場合はバッファリンのようなアスピリン系の薬を使うとこのウイルスの出血傾向を助長することになるので使ってはいけません.
虫除けスプレーを持っていこう!
デング熱には予防薬というものはないので,とにかく予防に努めるほかはありません.ボクは虫除けスプレーもおともにしていましたよ.外出時に持ち歩くバッグに入れておいて,屋外に席のあるレストランに行ったときに使っていました.
SaRaという頭痛薬

このSaRaもタイ人がよく使う薬です.これもよくテレビCMをやっています.セブンイレブンで買えますよ.
パラーと呼ぶParacetamol

先日飲みすぎて次の日が頭痛で辛かったとき,奥さんからこれを飲まされましたよ.あくまで個人的な感想ですが,よく効きました.
薬の名前が長いので,タイ人は「ぱらー」とだけ呼んでいます.フルネームで呼ぶ場合は「ぱらせたもん」と,最後の「L」は「ん」になります.
タイで薬を買うには?
タイには薬局がたくさんある!セブンイレブンでも買えますよ
タイには薬局がたくさんあります.「ขายยา Khaai Yaa(かーい やー)」と書かれた緑色の看板をよく見かけます.しかし外国人にとって初めての場所で薬を購入するのは少し不安だと思います.
タイにはセブンイレブンがたくさんあり,解熱剤や鎮痛剤を買うことができますよ.
バンコクには日系の薬屋さんもあります
バンコクにはブレズ薬局という,店舗によっては日本人が常駐している薬屋さんがあります.電話でも日本語で相談できるので,もしもの場合には頼りになりますね.
他にも日系のドラッグストアであるツルハのチェーン店も今ではかなり増えていますよ.
まとめると
使い慣れた薬を日本から持っていくことは良くありますが,バファリンを使ってはいけないということは,ボクも知りませんでした.
タイではセブンイレブンでもある程度の薬を購入することができ,また日系の薬屋さんも進出しています.
備えあれば憂いなしで,皆さんの旅行の準備のお役に立てればと思います.
しかし本当に調子の悪い場合はお医者さんに相談して,正しい診断をしてもらうようにしてくださいね.