台湾の屋台で撮った写真を知人から頂きました.美味しそうな台湾産のフルーツがいっぱいですね.
ところで,皆さんは生でパイナップルを食べますか?
タイでは市場や小さな屋台のフルーツ屋さんで,パイナップル1本から買えたりカットされたものをよく見かけますよ.
ボクはパイナップルと言えば缶詰に入っていて,ドーナツ型の輪切りになっているイメージしかありませんでしたので,日本ではパイナップルを生で食べることはあまりなかったような気がします.
日本で台湾パイナップルが手に入りやすくなるのはなぜ?
先日25日夜,中国の税関総署は台湾の農業委員会へ突然輸入停止を通告しました.明けて26日午後,農業委は記者会見を開き対応を説明しました(2月26日付中央通訊社の記事より).
蔡英文総統は28日,パイナップル生産現場を訪問し支援を約束し,そして団結を呼び掛けました(SankeiBizより).
この台湾の窮状にいち早く日本が反応し,その結果日本の購買量が前年比で130%増の5,000トンになる見通しとのことです.この日本の対応に蔡英文総統のTwitterで感謝の意を表明しています.
輸入停止の理由とは?
最大の輸出国だった中国から突然の輸入停止,その理由は害虫のカイガラムシが検出されたということでした.
実は中国から昨年の春頃にこのカイガラムシの検出について連絡を受けており,それから農家への指導や検疫の強化をして対応していました.
それから5,000トンあまり出荷済みで合格率も100%だったとのこと.
逆風をチャンスに変えた台湾
中国の台湾への圧力は,むしろ他国からの支援を呼び込み,台湾人の同志の連帯も強まりました.海外の台湾人華僑からの大量購入も相次いでいます.
台湾産パイナップルはどこで買えるのか?

日本で台湾産パイナップルが販売されるスーパーには西友,ロピア,ベルクス,ツルヤ,イズミなどになります(3月4日付中央通訊社の記事より).楽天でも通販が始まっているようで,徐々に手に入れやすくなっているようです.
台湾産パイナップルの味は?
台湾のパイナップルは甘くて,果汁も濃厚
中央通訊社の記事より
Twitter上でも台湾産はジューシーで味が濃く,とても甘みが強くて芯も柔らかくて食べられると紹介されています.特に「金鑚」という種類が話題ですね.値段は少し高いようですが,一度食べるとパイナップルへの考え方が変わるかも.
パイナップルは追熟しない
「追熟(ついじゅく)」とは,
一部の果物などを収穫後,一定期間置くことで,甘さを増したり果肉をやわらかくする処理のこと.
Wikipediaより
とあります.
通常バナナやリンゴは買ってきてしばらく置いておくと甘さが増して美味しくなります.追熟させたい果物とリンゴを同じ袋の中に入れておく方法もよく知られていますね.
しかしパイナップルは追熟できない果物で,店頭に並んだ時はすでに食べ頃になっています.買ってきたら冷蔵庫で冷やして,すぐに味わいたいですね.
まとめると
中国からの圧力で輸入停止になった台湾産パイナップルでしたが,国内外からの支援によってピンチをチャンスに変えることができました.台湾からの訴えに日本はいち早く反応した国の一つでした.
台湾産パイナップルはとても甘みが強くて芯まで食べられると評判です.販売箇所も徐々に増えてネット通販でも購入も可能になっていますよ.
ボクはタイの中華街で台湾産パイナップルが手に入るかどうか調べてようと思っています.