北朝鮮は5日、11日、14日、17日と今年に入って4回のミサイル発射を行っています。
北朝鮮の度重なるミサイル発射に対して岸田文雄首相は「誠に遺憾だ」と述べて、一方では岸信雄防衛相は「強く非難する」と述べています。
お気持ち表明だけで何か具体的な制裁行動が見られないため、世間ではいつも「また遺憾砲かよ」と揶揄されていますね。
しかし実はこの「遺憾砲」にもレベルがあることをご存知ですか?
遺憾砲の威力にはレベルがある
「誠に遺憾」や「強く避難する」の他にも「憂慮する」や「懸念する」等の言い回しがありますね。
産経新聞に「8段階の外交表現」という記事がありました。

北朝鮮ミサイルに対して、岸田文雄首相の「誠に遺憾」よりも岸信夫防衛相の「強く非難する」の方がレベルが高いんですね。
最も強い「断固非難」が使われたものを調べてみた
2016年、バングラデシュで起きたテロで日本人を含む犠牲
岸田文雄外務大臣(当時)が行った臨時会見にて「いかなる理由であれ、テロは決して許されるものではなく、断固として非難をいたします」
2017年、北朝鮮ミサイルが北海道上空を通過
菅義偉官房長官(当時)は北朝鮮に対して「最も強い言葉で断固非難した」
2018年、中国のハッカー集団APT10によるサイバー攻撃
菅義偉官房長官(当時)は「このような攻撃を断固非難する。APT10から政府機関を含むさまざまな機関を対象にした長期にわたる広範な攻撃を確認している」
2019年、ホルム海峡近くで日本のタンカーが攻撃される
安倍晋三首相(当時)は「いかなる者が攻撃したにせよ、船舶を危険にさらす、このような行動に対して日本として断固非難いたします」
2021年、ミャンマーの治安部隊がデモ隊に発砲して死傷者が出る
G7外相声明として「平和的な抗議活動に対する暴力を断固非難する」
遺憾はいっぱいあるので調べないけど、遺憾砲レベル分けのポイント
- 「遺憾」より上のレベルは「非難」
- 「遺憾」より下のレベルは「憂慮」
- 最も低いレベルは「懸念」
非難 > 遺憾 > 憂慮 > 懸念
この順番でいわゆる「遺憾砲」のレベルが分かりますよ。