新500円硬貨は今回で三代目!歴代の比較まとめ!発行は11月から?

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本日(4月27日)財務省が新500円硬貨を今年の11月に発行すると発表しました.

2年前の発表から,ようやく新500円硬貨の発行に目処がついたようです.

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新500円硬貨は今回で三代目,各世代の比較写真

初代は昭和57年,二代目は平成12年,そして今回で三代目となります.

各世代の比較写真を載せておきます.

まずは初代の500円硬貨です(Wikipediaより).

昭和57年(1982年)から発行されて平成11年(1999年)で終了しました.

初代500円硬貨

次は二代目.

平成12年(2000年)から発行されて今年(令和3年,2021年)で終了予定です.

二代目500円硬貨

そして三代目.2色で構成されます.

三代目500円硬貨
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新500円硬貨はいつから発行されるか?

今年令和3年(2021年)の11月から発行予定になります(財務省Twitterより).

新500円硬貨の発表自体は麻生財務大臣よって平成31年(2019年)4月9日にされています.発表当時は今年令和3年(2021年)上期を目処に発行する予定でしたが,下期にずれ込みました.

この会見の様子を見て,「大きすぎて財布に入らない」とか「麻生さんが小さいのでは?」等のコメントもありSNS上で話題になりました.

新500円硬貨の発行がずれ込んだのはなぜ?

ここにも新型コロナの影響がありました.

ATMや自動販売機,自動券売機などは発行される新貨幣に対応しなくてはならないのですが,コロナの影響を受けてメーカの対応が遅れているようです(SankeiBizより).

「日本自動販売システム機械工業会」によると,全国に400万台以上の自販機(券売機,精算機,飲料,食品等)があり,なかには500円硬貨を使用しないものもありますが,大半のものは改修が必要となります.

また,メーカの技術者が現地まで赴いて改修作業を行いますが,「密」を恐れて大人数での作業を認めてもらえないケースもあったようです.

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新500円硬貨は2色3層構造で偽造防止!

財務省によると,バイカラー・クラッド技術等の新たな偽造防止技術を採用したとのことです.

バイカラー・クラッドについての論文を下記に紹介します.

バイカラー・クラッドとは、異なる種類の金属板をサンドイッチ状に挟み込むクラッド技術でできた3層からなる円板(造幣局では「コア円形(えんぎょう)」という。)を、それとは異なる金属でできたリング円形の中に嵌め合わせるバイカラー技術で1枚に組み合わせた二色三層構造をいう。


世界に誇れる貨幣であるために
― 安心して使っていただける貨幣造りを目指して ―
生産と技術 第62巻 第一号(2010)より

まとめると

新500円硬貨の発行がコロナの影響のため当初より遅れますが,今年の11月頃に発行予定とのことです.

新硬貨はバイカラー・クラッド(2色3層構造にする)技術などの新たな偽造防止の技術も取り込みました.

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